はじめに

2024年12月12日。
世界最大級の資産運用会社であるブラックロックが、投資資産の最大2%をビットコインに振り向けることを、検討してみるよう提言しました。
ブラックロックは1988年に設立されたアメリカの資産運用会社で、
現在の運用資産総額は約11.5兆ドル(約1,700兆円)に達しています。
同社は多様な金融商品を提供しており、
金融市場全体に与える影響は非常に大きいです。
そんなブラックロックがビットコインを資産運用の重要な一部としたことは、
ビットコインの存在意義とその価値について。
再評価するきっかけになるかもしれません。
そこで本記事では、そもそもビットコインとはなんなのか?
いつどのように生まれ、以下に資産として注目されるに至ったか?
等々アレコレについて、再確認してみます!
ビットコインの誕生と背景
「Bitcoin: A Peer-to-Peer Electronic Cash System」
(「ビットコイン:対等な者同士の電子マネーシステム」)
ビットコインは2008年10月31日、
サトシ・ナカモトという正体不明の人物
(ハンドルネームのため、個人か集団かもわかりません)
……が発表した論文
「Bitcoin: A Peer-to-Peer Electronic Cash System」
(「ビットコイン:対等な者同士の電子マネーシステム」)
に基づいています。
この論文が発表された背景には、2008年の金融危機がありました。
リーマン・ショックにより多くの金融機関が破綻し、
政府による救済措置が行われた結果、
人々は中央集権的な金融システムへの不信感を抱くようになったのです。
この状況に応える形で、サトシ・ナカモトは、
中央銀行や政府に依存せず、ユーザー同士が直接取引できる、
分散型のデジタル通貨を構築することを目指しました。
ビットコインの運営開始と初取引

ビットコインネットワークは2009年1月3日に正式に稼働しました。
そして初めて物品と交換されたのは2010年5月22日、「ピザの日」として知られる有名なエピソードです。
この日、プログラマーのラズロ・ハニエツ氏が、
ビットコイン専用フォーラムで
「10,000BTC(BTC=ビットコイン)でピザ2枚を買ってくれる人はいないか」と投稿しました。
これに応じた他のユーザーが、ハニエツ氏から10,000BTCを受け取り、
アメリカのピザチェーン、
パパジョーンズのピザ2枚を購入して彼に届けたのです。
この取引はビットコインと物品が初めて交換された、
歴史的瞬間として知られています。
価値の変遷

当時、10,000BTCでピザ2枚ということは、1BTCの価値は約0.0025ドルだったことになります。
その後、ビットコインは徐々に注目を集め、2011年には1BTCあたり1ドルを超えました。
この人気の高まりには以下の要因があります。
・認知度の向上
投資家や技術愛好家の関心を集めた。
・実用性の証明
オンラインでの取引が増え、実際に使われる場面が増加した。
・分散型通貨への期待
従来の金融システムに不満を抱く人々からの支持。
さらに2013年には価格が急騰し、1,000ドルを突破しました。
この急激な上昇の理由としては、以下のような理由が考えられています。
・機関投資家の参入と大規模な資金流入
・オンライン決済サービスでのビットコイン受け入れ拡大
・中国市場をはじめとする新興市場での投資需要の高まり
そして2017年には一時20,000ドル近くに達するなど、
ビットコインは誕生以来、劇的な価格変動を繰り返し、
デジタル資産としての地位を確立してきました。
ビットコインを手に入れる方法
ビットコインを手に入れる主な方法は以下の3つです。

・暗号資産取引所で購入する
円やドルなど法定通貨を使って暗号資産取引所で購入する方法です。
・コンピューターで計算作業=マイニングに参加する
ビットコインの取引記録は「ブロックチェーン」という仕組みによって安全に管理されています。
新しい取引データを記録するには複雑な計算が必要で、
計算作業に成功すると報酬として新たなビットコインが与えられます。
この作業が「マイニング(採掘)」と呼ばれる理由は、
ビットコインを「掘り当てる」ことに例えられているからです。
ただし、現在では高性能な専用機器や大量の電力が必要なため、
一般人が参加するのは難しくなっています。
・商品やサービスの対価として受け取る
自分の商品やサービスを提供し、
その代金としてビットコインを受け取る方法です。
一部のフリーランスや店舗では、
ビットコインが支払い手段として採用されています。
ビットコイン=デジタルゴールド
ビットコインの発行上限は2,100万枚と決められています。
ビットコインの需要が高まる程、
供給出来る数が限られるため、価格は上昇しやすくなります

また、約4年ごとに「半減期」が訪れ、新たに発行されるビットコインの量が半分になります。
例えば、マイニングの報酬は当初、1ブロックあたり50BTCの報酬がありましたが、現在は3.125BTCに減少しています。
これらの仕組みがビットコインの希少性を高め、
「デジタルゴールド」と呼ばれる理由にもなっています。
投資対象としての利便性
ビットコインが投資家たちの注目を浴びる理由の一つに、
世界中で利用できる普遍性が挙げられます。

ビットコインは国や地域に依存せず、インターネットさえあればどこでも利用可能です。
この特徴は経済不安が強い国々で特に重宝されています。
例えばベネズエラやトルコでは、
通貨価値の暴落を避けるためにビットコインが活用されるなど、
ビットコインは資産保全手段として需要が拡大しています。
また、ビットコインは24時間365日取引可能であり、
市場の制約を受けずに売買できます。
この柔軟性は投資家にとって非常に魅力的です。
また株式や外貨など他の資産とは異なる値動きをするため、
持っている資産の組み合わせの工夫
=ポートフォリオのリスク分散にも寄与します。
ブラックロックの提言とビットコインのリスク
ここで、ブラックロックの提言をふりかえってみましょう。
Blackrock
ブラックロックもビットコインへの投資について、上述した特色の通り
「外貨や株式など、他の資産とは値動きが異なるため、
収益源を増やし、リスクを分散できる可能性がある」といった指摘をしています。
特に適切なリスク管理ができる投資家に対して、
運用する資産の最大2%までを、
ビットコインに投資することを検討するよう勧めているのです。

一方で、ビットコインには大きなリスクがあるとも警告しています。
それは価格の変動が非常に激しいことです。
ビットコインは急に価値が下がる可能性もあり、広く使われる通貨にならない可能性もまだ残っています。
また、株式や他の資産と値動きが違うと言われてはいますが、
過去には連動したケースもあるため、
「絶対に安全」というわけではありません。
さらにブラックロックは、2%を超えてビットコインに投資すると、
資産全体のリスクが一気に高まる可能性もあると指摘しています。
そのため、投資家は慎重に判断する必要があるのです。
ビットコインは未来の資産となるか?

2024年12月現在、1BTC(1ビットコイン)は約3万ドル、
日本円で約450万円で取引されています。
この金額を見ると、
「ビットコインなんて、お金持ちだけが扱うものだな!」
と思われるかもしれません。
しかし、ビットコインは1BTC単位からしか購入できないわけではなく、
最小単位である「0.00000001BTC=1サトシ」から購入することができます。
(サトシ=サトシ・ナカモトに由来するものです)
現在、1サトシの価値は約0.0045円です。
となると非常に少額から投資が始められるため、
初心者にとっても手軽で身近な投資手段と言えるでしょう。
このことからもわかるように、
ビットコインは私たちにとってますます身近な存在となり、
未来の金融システムを切り開く、
革新的なデジタル資産としての可能性を秘めています。
さらに、ブラックロックがビットコインへの投資を提言したことは、
その重要性と価値を改めて認識させるものです。
今後、ビットコインが金融市場でどのような役割を果たし、
未来の資産としてどのように進化していくのか。
その動向から目が離せません!