1.はじめに

今回は、みなさんにとって少し遠い存在かもしれない「国民年金の保険料」について、わかりやすく説明しましょう。
「え?私に関係あるの?」と思った方、実はこれ、20歳以上の日本に住む人全員に関係する大切な話です。
2. 国民年金って何?なぜ必要なの?
まず、国民年金について簡単におさらいしましょう。
国民年金は、高齢になったとき、障害を負ったとき、または家族を亡くしたときに、基礎的な生活保障を行う制度。

つまり、将来の「もしも」に備えるための大切なセーフティネットなんです。
国民年金に加入し、保険料を納めることで、将来、年金を受け取る権利が得られます。
これは、自分の老後の生活を支える重要な収入源になるんですよ。
3. 国民年金の保険料ってどんなもの?
では、本題の国民年金保険料について詳しく見ていきましょう。
3-1. 保険料の基本
国民年金の保険料は、20歳から60歳までの40年間納めるのが基本です。
ただし、会社員や公務員の方は、厚生年金に加入しているので、国民年金保険料を直接納める必要はありません(厚生年金保険料の中に国民年金保険料分が含まれています)。
3-2. 令和6年度(2024年度)の保険料額
さて、気になる保険料の金額ですが、令和6年度(2024年度)は以下のようになっています.
- 定額保険料:月額16,980円
- 付加保険料(任意):月額400円
「え?結構高いんじゃない?」と思った方もいるかもしれませんね。
でも、これは全国一律の金額で、年度ごとに少しずつ改定されていきます。
付加保険料というのは、プラスアルファで納められる任意の保険料。
これを納めると、将来もらえる年金額が増えるんですよ。
ちょっとしたプラス投資みたいなものですね。

4. 保険料の納付方法いろいろ
さて、ここからが重要です。
保険料の納め方にはいくつかの方法があります。
自分に合った方法を選んで、しっかり納めていきましょう。
4-1. 納付書による支払い
一番オーソドックスな方法。

日本年金機構から送られてくる納付書を使って、金融機関やコンビニエンスストアの窓口で支払います。
現金派の方にはこの方法がおすすめです。
4-2. 口座振替
毎月の支払いを忘れがちな方には、口座振替がおすすめ。

指定した銀行口座から自動的に引き落とされるので、うっかり忘れる心配がありません。
しかも、口座振替にはちょっとしたお得がついてくるんです。
それについては後でお話しします。
4-3. クレジットカード払い

クレジットカード派の方には朗報です。
国民年金保険料もカード払いができます。
ただし、事前に年金事務所への申し込みが必要なので注意してくださいね。
4-4. スマートフォン決済サービス

最近の流行りといえば、スマホ決済ですよね。
国民年金保険料もスマホで支払えます。
AEON Pay、au PAY、d払いなど、対応しているアプリを使って簡単に支払うことができるのです。
便利な世の中になりましたね。
5.納付期限と割引制度
国民年金保険料には納付期限があります。
毎月の保険料は翌月末日までに納めなければいけません。
例えば、4月分の保険料は5月末日までに納める必要があります。
でも、ここで「ちょっと待った!」実は、早く納めるとお得な制度があります。
それが「前納制度」です。
5-1.前納制度のメリット
前納制度を利用すると、保険料が割引されます。
期間が長いほど割引率が高くなるのです。
どんな前納の種類があるか見てみましょう。
- 2年前納:2年分をまとめて前払いする方法
- 1年前納:1年分をまとめて前払いする方法
- 6ヵ月前納:半年分をまとめて前払いする方法
- 年度途中から年度末までの前納:途中からでも前納できる方法
- 当月末振替による早割:口座振替で当月末に引き落とす方法(50円割引)
特に2年前納は割引額が大きいので、余裕がある方はぜひ検討してみてください。
ただし、前納した後に免除や猶予が適用されても返金されないので注意しなければいけません。

6.経済的に厳しいときは?免除・猶予制度
「保険料を払いたいけど、今はちょっと厳しい…」そんな方のために、免除や猶予の制度があります。
6-1.法定免除
障害年金を受給している方や生活保護を受けている方などは、申請すれば保険料が免除されるのです。
これを「法定免除」といいます。
6-2.申請免除

収入が少なくて保険料を納めるのが難しい場合は、申請によって保険料が免除される制度も……
全額免除のほか、4分の3免除、半額免除、4分の1免除といった段階的な免除制度もあります。
6-3.納付猶予制度
50歳未満の方を対象に、保険料の納付を後回しにできる「納付猶予制度」があります。
ただし、猶予期間分の保険料は将来的に納めることに……
これらの制度を利用すると、保険料を納められなくても年金受給資格期間にカウントされるので、将来の年金がゼロになる心配はありません。
ただし、免除や猶予を受けた期間は、全額納付した場合に比べて将来もらえる年金額が少なくなるので注意しなければいけません。
7.知って得する!保険料納付のコツ
ここからは、保険料納付のコツをお伝えしましょう。
7-1.口座振替がおすすめ
口座振り込みがおすすめで、多くの人が利用しています。
理由は簡単、忘れないからです。
毎月の支払いを忘れてしまうと、後から「まとめて払って」となったときに大変になります。
口座振替なら自動的に引き落とされるので安心です。
さらに、口座振替には「早割」というボーナスがついてきます。
当月分を当月末に引き落とす早割を利用すると、毎月50円引きになります。
年間で600円の割引です。
小さな額かもしれませんが、積み重ねれば大きいですよね。
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7-2.可能なら前納を活用しよう
余裕がある方は、前納制度の利用をおすすめします。
特に2年前納は割引額が大きいので、かなりお得です。
ただし、大きな金額を一度に支払うことになるので、家計と相談しながら検討してくださいね。
7-3.スマホ決済の活用
スマホ決済はコンビニに行く手間が省けて便利です。
特に、納付期限が近づいてきたときに、スマホさえあれば即座に支払えるのが魅力です。
7-4.定期的に納付状況をチェック
年に一度は、自分の納付状況をチェックしてください。
「ねんきんネット」というオンラインサービスを利用すれば、自宅のパソコンやスマホから簡単に確認できます。
8.よくある疑問Q&A

ここでは、みなさんがよく疑問に思う点について、Q&A形式でお答えしましょう。
Q1: 国民年金の保険料を納め忘れたらどうなりますか?
A1: 納め忘れた期間は、将来の年金額に反映されません。
また、2年間の時効があって、2年以上前の保険料は納付できなくなります。
できるだけ早めに納付するか、免除・猶予の申請を検討しましょう。
Q2: 海外に住んでいる間も国民年金の保険料を納める必要がありますか?
A2: 海外に住民登録を移す場合、国民年金の被保険者資格を喪失するため、保険料を納める必要はありません。
ただし、任意加入の制度もあるので、詳しくは年金事務所に相談してください。
Q3: 学生のときは保険料を納めなくてもいいと聞きましたが本当ですか?
A3: 学生の方は「学生納付特例制度」を利用できます。
申請して承認されると、在学中の保険料納付が猶予されるのです。
ただし、将来的に追納することで、満額の年金を受け取れる権利が得られます。
Q4: 保険料を納めていない期間があるのですが、追納できますか?
A4: 過去10年以内の保険料であれば、追納が可能です。
ただし、3年目以降は当時の保険料に一定の加算額が上乗せされます。
早めの追納をしてください。
Q5: 国民年金保険料は税金の控除対象になりますか?
A5: はい、国民年金保険料は全額が社会保険料控除の対象となります。
確定申告や年末調整で控除を受けられるので、忘れずに申告しましょう。
9.まとめ:今からでも遅くない!国民年金保険料との上手な付き合い方
ここまで、国民年金保険料について詳しく見てきました。
「難しそう」「面倒くさそう」と思っていた方も、少しは親しみを感じていただけたでしょうか?
国民年金保険料は、私たちの将来の生活を支える大切な仕組みです。
今は「まだ先のこと」と思うかもしれませんが、40年という長い納付期間を考えると、今からしっかり向き合うことが大切です。
自分に合った納付方法を選び、可能な範囲で前納制度を活用し、経済的に厳しいときは免除・猶予制度を利用する。
そうすることで、将来の自分にとって最適な選択ができるはずです。
国民年金保険料との付き合い方は人それぞれ。
でも、「知らなかった」では済まされないのが、この制度の難しいところです。
今回の記事を参考に、ぜひ自分なりの付き合い方を見つけてみてください。
最後に、わからないことがあれば、気軽に年金事務所や市区町村の国民年金窓口に相談してみましょう。
あなたの将来のために、今できることから始めてみませんか?