こんにちは!
最近、「ネット証券で勝手に株が売られてしまった」「知らないうちに証券口座が乗っ取られていた」なんてニュースをよく見かけませんか?

実は今、日本のオンライン証券口座を狙ったサイバー攻撃がとても深刻な問題になっています。
特に2024年末から、フィッシングメール(偽メール)が急増し、私たちの大切な資産が危険にさらされています。
「でも、フィッシング詐欺って昔からあるんじゃないの?」
「自分は大丈夫でしょ?」
そう思っているあなたにこそ、ぜひ読んでほしい内容です!
この記事では、
- フィッシング詐欺の歴史と進化
- 最近の具体的な被害事例
- オンライン証券口座が狙われる理由
- 今日からできる対策
- もし被害に遭ってしまったときの行動マニュアル
- 家族や高齢者を守るポイント
- フィッシング詐欺の最新トレンドと今後の予測
を、わかりやすく解説します。
1. フィッシング詐欺ってどんなもの?その歴史を振り返ろう
まずは「フィッシング詐欺」って何?というところから。
フィッシング詐欺とは、銀行や証券会社、通販サイトなど“本物そっくり”のメールやサイトを使い、あなたのパスワードやクレジットカード番号などの大事な情報をだまし取ろうとするネット犯罪です。
フィッシング詐欺のはじまりと進化
- 1990年代後半:黎明期
インターネットが一般家庭に広がり始めた頃、アメリカでAOL(大手プロバイダ)を装った偽メールが出回り、個人情報を盗む事件が発生。
当時はスパムメールで偽サイトに誘導し、クレジットカード番号などを入力させる単純な手口が主流でした。 - 2000年代:手口が巧妙に進化
日本でも2004年ごろから、JCBやYahoo! JAPANなどを騙る偽メールが出現。
メールだけでなくポップアップ広告や検索サイトの広告を悪用する手口も増えました。 - 2010年代:SNSや標的型攻撃の登場
FacebookやTwitterなどのSNSを悪用したフィッシングや、特定の企業や個人を狙った「標的型攻撃」も増加。
この頃から二要素認証(ワンタイムパスワードなど)が普及し始めましたが、攻撃者もこれをかいくぐる新しい手口を次々と開発します。 - 2020年代:AI・SMS(スミッシング)・証券口座狙いの新時代へ
AIの進化で、日本語も自然なフィッシングメールが自動生成できるようになり、見分けがますます難しくなりました。
また、スマホのSMSを使った「スミッシング」や、セッションクッキー(ログイン状態を維持する情報)を盗み取って多要素認証すら突破する高度な攻撃も登場。
そして今、証券口座を狙い、株価操作で大きな利益を狙う新たな攻撃が急増しています。
2. なぜ今、証券口座が狙われるの?
「なぜ銀行やクレジットカードだけじゃなく、証券口座まで?」
実は、証券口座は近年、サイバー犯罪者にとって“新たな金脈”になっています。
その理由は…
- 金融機関のセキュリティ強化
銀行やカード会社のセキュリティが強化され、攻撃が難しくなったため、証券口座が新たなターゲットに。 - 証券口座の資産規模が大きい
長年積み立てた株や投資信託など、まとまった資産が眠っている場合が多い。 - 株価操作で大きな利益が狙える
乗っ取った証券口座で中国株などの低位株を大量購入し、株価を操作して高値で売り抜ける“株価操作型”の手口が急増。 - 日本語フィッシングメールの作成がAIで簡単に
日本語の自然なフィッシングメールを大量に自動作成できるようになり、日本人が騙されやすくなっている。
3. 証券口座乗っ取り被害の裏側――攻撃者はどうやってあなたの資産を狙うのか?
最近の証券口座乗っ取り事件では、攻撃者は単にIDとパスワードを盗むだけでなく、より巧妙な手口を使っています。
たとえば、あなたが普段使っているパソコンやスマホにウイルス(マルウェア)を感染させ、キーボードの入力内容や画面の動きをこっそり記録したり、セッションクッキー(ログイン状態を維持するための情報)を盗み出したりします。
さらに、証券会社の公式サイトにそっくりな偽サイトを作り、あなたが「公式サイトだ」と信じてログイン情報を入力するのを待ち構えています。
最近はAI技術の進化で、日本語の自然なメールやSMSも大量に自動生成できるため、見分けがますます難しくなっています。
攻撃者は、こうして盗んだ情報を使い、
- あなたの証券口座に不正ログイン
- 保有している株や投資信託を勝手に売却
- 売却資金で中国市場などの安い株を大量購入
- 株価を操作して高値で売り抜け、利益を得る
といった流れで大きな金額を盗み出します。
このような手口は、個人だけでなく証券会社側にも大きなダメージを与えており、各社は二要素認証の徹底や、海外株の一時的な取引停止など、緊急対応を余儀なくされています。

4. フィッシング詐欺の最新トレンド――「スミッシング」と「ディープフェイク」
スミッシング(SMS型フィッシング)
従来のメール型フィッシングに加え、近年急増しているのが「スミッシング」です。
これは、SMS(ショートメッセージ)を使って偽サイトに誘導する手口。
宅配業者や金融機関、証券会社などを装い、「お荷物のお届け」「口座に不正アクセスがありました」などのメッセージで、ついリンクをタップさせようとします。
スマホのSMSは、メールよりも信頼されやすく、つい反応してしまう人が多いのが特徴です。
また、正規のSMSスレッドに偽メッセージが紛れ込む「スレッドジャック」もあり、見分けが非常に困難です。
ディープフェイクやAI技術の悪用
最近はAIやディープフェイク技術を使い、
- 本物そっくりの音声や動画で電話をかけてくる
- 経営者や家族になりすまして「送金してほしい」と依頼してくる
といった新しいフィッシング詐欺も登場しています。
今後は、こうしたAIを使った「高度ななりすまし詐欺」がますます増えていくと予想されています。
5.こんなにある!最近のフィッシング詐欺の具体的な事例
「自分には関係ない」と思っている方も、ぜひ一度チェックしてみてください。
最近は、誰もが知っている有名企業やサービスを装ったフィッシング詐欺が急増しています。
証券会社を装ったフィッシングメール
内容例:
「【重要】システムメンテナンスのお知らせ」
「お客様の口座情報が更新されました。下記URLよりログインし、内容をご確認ください」
などというメールが届きます。
ポイント:
メール内のリンクをクリックすると、本物そっくりの偽サイトに誘導され、IDやパスワード、取引パスワードを入力させられます。
一度入力してしまうと、あなたの口座が乗っ取られ、勝手に株が売られたり、資金が引き出されたりする危険があります。
実際の被害例:
- 60代女性:「5年間かけて積み立てた株が突然消え、ショックで夜も眠れませんでした。」
- 50代男性:「怪しいメールは無視していたつもりなのに、知らぬ間に1500万円以上の取引が…。」
クレジットカード会社を騙る不正利用警告
内容例:
「【重要】お客様のクレジットカードに不審な利用履歴があります。至急下記URLよりご確認ください」
というメールやSMSが届きます。
ポイント:
リンク先の偽サイトで、カード番号や有効期限、セキュリティコードだけでなく、証券口座のIDやパスワードまで入力を求められるケースも。
ECサイトや宅配業者を装ったスミッシング
内容例:
「【Amazon】お客様のアカウント情報に不備があります。以下のリンクから修正をお願いいたします」
「佐川急便:お荷物のお届けにあがりましたが不在のため持ち帰りました。配送物は下記よりご確認ください。」
ポイント:
偽サイトで氏名、住所、電話番号、クレジットカード情報、証券口座情報まで入力させられる事例も。
SMSはメールよりも信頼されやすく、ついクリックしてしまう人も多いです。

6. 家族や高齢者を守るためにできること
フィッシング詐欺の被害は、ネットに慣れていない高齢者や、スマホを持ち始めたばかりの子ども・学生にも広がっています。
家族みんなで被害を防ぐために、以下のポイントを共有しましょう。
- 「知らない人や会社からのメールやSMSのリンクは絶対にクリックしない」
- 「パスワードや暗証番号、個人情報は誰にも教えない」
- 「困ったときは家族や信頼できる人にすぐ相談する」
- 「公式アプリや公式サイトを必ず使う」
- 「スマホやパソコンにセキュリティソフトを入れる」
特に高齢のご両親や祖父母には、
- 「宅配業者や銀行、証券会社がSMSでURLを送ることはほとんどない」
- 「不審な連絡が来たら、まず家族に相談する」
と伝えてあげてください。
7. 今日からできる!フィッシング詐欺の対策
「自分は大丈夫」と思っている人ほど、危険です。
被害に遭わないために、今すぐできる対策をまとめました。
基本の心得
- メールやSMSのリンクは絶対にクリックしない!
どんなに本物っぽくても、リンクは押さず、公式サイトやアプリからログインしましょう。 - 個人情報やカード情報の入力は慎重に
金融機関や証券会社がメールやSMSで直接情報を尋ねることはありません。 - 公式サイトやアプリをブックマークして使う
ログインは必ず自分でブックマークした公式サイトか、公式アプリから。 - パスワードは強固&使い回さない
英数字・記号を組み合わせた長めのパスワードを使い、他のサービスと絶対に使い回さない。 - 二要素認証・生体認証を必ず設定
ワンタイムパスワードや指紋・顔認証など、二重のロックをかけましょう。 - セキュリティソフトの導入・更新
パソコンもスマホも、セキュリティソフトを入れて常に最新に。 - OSやアプリもこまめにアップデート
脆弱性を突かれないよう、アップデートはこまめに。 - メールのブランドロゴ(BIMI)をチェック
送信元が正規認証済みかどうか、ロゴ表示も確認しましょう。
8. もしも被害に遭ってしまったら…慌てずにやるべきこと

どんなに気をつけていても、被害に遭ってしまうことはあります。
そんな時は、以下の手順で冷静に対応しましょう。
1. すぐにサービス提供者へ連絡
証券会社やカード会社、銀行など、被害に遭ったサービスのサポート窓口に「不正アクセスの疑いがある」と連絡しましょう。
各社には不正利用専用の相談窓口があります。
2. パスワードを変更
被害に遭ったサービスだけでなく、同じパスワードを使っている他のサービスもすべて変更しましょう。
3. 警察や相談窓口に相談
最寄りの警察署や、フィッシング対策協議会、消費生活センターなどに相談しましょう。
証拠となるメールや画面のスクリーンショットも保存しておくと安心です。
4. クレジットカード会社に連絡
カード情報が漏洩した場合は、カード会社に連絡して利用停止や再発行の手続きを依頼しましょう。
5. 補償制度の確認
証券会社やカード会社の補償制度を確認し、必要なら盗難保険なども活用しましょう。
9. よくある疑問Q&A
Q1. 本物の証券会社や銀行からのメールと、偽物の見分け方は?
A. 公式サイトのURLや送信元アドレスを必ず確認しましょう。最近はロゴ(BIMI)が表示される正規メールも増えています。
少しでも不審に思ったら、メール内のリンクは絶対にクリックせず、公式アプリやブックマークからアクセスしてください。
Q2. パスワードを使い回していると、なぜ危険なの?
A. どこか1つのサービスで情報が漏れると、他のサービスも芋づる式に乗っ取られてしまうからです。
パスワード管理アプリを活用するのもおすすめです。
Q3. 二要素認証って本当に効果あるの?
A. 非常に有効ですが、最近は「セッションクッキーの盗難」や「偽の認証画面」で突破される例も出てきています。
それでも、何も設定しないよりははるかに安全です。必ず設定しましょう。
10. これからのフィッシング詐欺はどうなる?未来予測
今後は、
- AIやディープフェイクによるなりすまし詐欺の増加
- IoT機器やスマート家電を狙った新しい手口の登場
- スマホ決済や暗号資産(仮想通貨)を狙う攻撃の拡大
- 個人だけでなく企業や自治体を狙った大規模な標的型攻撃の増加
が予想されています。
一方で、セキュリティ技術も進化しており、
- 生体認証(指紋・顔認証)の普及
- AIによる不正アクセスの自動検知
- ゼロトラストセキュリティ(すべてを疑う前提の新しい考え方)
など、私たちを守る仕組みもどんどん強化されています。
11. 最後に――「自分は大丈夫」と思わず、今すぐ行動を!
ここまで読んでくださり、本当にありがとうございます。
フィッシング詐欺の被害者に誰でもなりうる時代です。
「自分は大丈夫」と思わず、家族や大切な人と一緒に、今日からできる対策を始めましょう。
- メールやSMSのリンクは絶対にクリックしない
- パスワードは強固&使い回さない
- 二要素認証や生体認証を必ず設定
- セキュリティソフトやOSのアップデートを怠らない
- 不審なメールやサイトは無視し、困ったらすぐ相談する
この5つを徹底するだけでも、被害リスクは大きく減らせます。
そして、もし被害に遭ってしまったら、
- すぐにサービス提供者に連絡
- パスワードを変更
- 警察や相談窓口に相談
- 証拠を保存
- 補償制度を確認
と、冷静に対応してください。
あなたの資産と大切な人を守るため、この記事をぜひ何度も読み返し、周りの人にもシェアしてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
この記事が、あなたとご家族の安全な資産運用の一助となり、安心してネット証券を活用できる社会づくりにつながることを願っています。
「これって怪しい?」と思ったら、迷わずこの記事を思い出してくださいね!

参考文献リスト
- 金融庁「インターネット取引サービスへの不正アクセス・不正取引による被害が急増しています」
https://www.fsa.go.jp/ordinary/chuui/chuui_phishing.html - 読売新聞「証券口座乗っ取り相次ぐ、中国株大量購入で『株価操縦』か」
https://www.yomiuri.co.jp/national/20250415-OYT1T50196/ - 東洋経済オンライン「ネット証券の資産が消える?楽天、SBI、野村などで口座乗っ取り被害…手口と対策法は」
https://toyokeizai.net/articles/-/871510?display=b - 情報窃盗マルウェア解説「情報を窃盗するインフォスティーラーとは?特徴と対策を解説」
https://www.iwi.co.jp/blog/security/cybersecurity_measures/20230412-Infostealer/ - 佐賀新聞「証券6社で口座乗っ取り被害確認 フィッシング詐欺」
https://www.saga-s.co.jp/articles/-/1444308 - CACCO「フィッシング対策協議会とは?主な活動内容やフィッシングメールの特徴」
https://frauddetection.cacco.co.jp/media/fraud-access/18496/ - 東京新聞「<社説>証券口座不正 細心の注意を払いたい」
https://www.tokyo-np.co.jp/article/400393 - フィッシング対策協議会(Council of Anti-Phishing Japan)公式サイト
https://www.antiphishing.jp